皆様こんにちは。春一番が吹き、桜咲く春を迎えました。
気候がだんだん暖かくなっていくという意味で「三寒四温」という表現があります。これは本来晩秋から初春にかけて、中国北東部などで三日間くらい寒い日が続いたのちに四日間くらい暖かい日が続くのが繰り返される気候現象に由来したもので、冬の季語として用いられます。しかし本邦では冬に三寒四温現象が起きることはほぼないことから、実際に寒暖差を感じる三月頃の言葉としても許容されてきているようです。
もうひとつ誤解しやすい言葉に「小春日和」があります。春という言葉が使われていますが,勿論春の天候ではありません。晩秋から初冬の頃の穏やかで暖かな天気のことです。春のように温暖な様子が小春と呼ばれ、それが陰暦の十月の別称としても使われるようになりました。陰暦十月は現在の十一月から十二月上旬に当たります。小春日和は三寒四温と違って春に使うと笑われてしまいますので要注意です。
閑話休題。職員の半数近くが罹患した新型コロナウイルス感染症も三年以上が経過して、世間は脱マスク、宴会解禁の流れのようです。しかし気を抜ける訳ではなく、周期的な罹患の大波を考えるとそろそろ第九波が来ても不思議ではありません。病院や施設での対応はとても難しいのですが、後手に回らぬ一方で過剰な対策は避けるべく情勢を注視したいと思います。
昨春にも記したロシアによるウクライナ侵攻が一年以上続いています。医療器具や薬剤の供給が滞るなど、世界経済の歯車が狂ったことによる長期的な流通の影響が病院にも及んでいます。正悪はさておき、兎にも角にも一日でも早く平和が訪れることを祈念します。
今秋には待望の病院新棟が完成します。工事期間中、職員及び患者様に少なからずご不便をおかけしておりますが、もう暫くご協力をお願いします。素晴らしい環境のもとで最善且つ最高の医療・看護・介護を提供できるように皆で力を合わせましょう。